(2000.11.4)
(光人社、小林孝裕著)

光人社のイラスト入りエッセー。タイトルの通り海軍軍人の物語である。シリーズものの3巻目で、先日の神保町の古本祭りで見つけて購入したもの。ここのところ、お役所の入札資格審査の順番待ちで平均2時間は待たされる日が多いから読書が進んでしょうがない。

シリーズ最終巻(?)と思われる本書は、海軍の思い出話から一気に現代にまで幅広い。熱き海軍魂を持つ筆者は最近の偽善者偽政者がどうにも理解できない。(といってもこの本の執筆時期は約20年前。今と変わらず政治は乱れ、ロッキード事件などが話題になったころだ)筆者は海軍経験者の海軍野郎なら現状を打破し、海軍で受けた教育なら絶対に世の中は良くなる、というわけだ。

20年前以上におかしくなっていると思われる最近の政治、社会状況だが、何かに取りすがりたい俺としてはその何かの一つに加えて良いかもしれない。頓珍漢な日本人が増え、内閣の支持率は15%をきったというのに誰も声をあげない現状を海軍野郎の心で打破したいものだ。