(2001.2.28)

私の勤め先は、東京の神田紺屋町というところのビルの7階にある。神田駅より徒歩3分くらいの立地的には恵まれたところである。

「紺屋町」という名前のとおり、ここは江戸城の外堀商人街の、衣類系問屋さんが多くあったところらしい。
戦後は薬問屋が軒を連ね、大八車が行き交う賑やかな街だった。今でも近代的なオフィスビルはほとんどなく、二階建ての建物、ビルがあったとしても6階建てくらい。

で、現代はどんな街かというと小さな薬問屋さんは数多く残っているが、最近台頭しているのは「街金」屋さん。言わずとしれた神田と新橋は中小企業のサラリーマンの街だから、そのターゲットにねらいを絞ると、この街らしい。

すると、路上に駐車しているのはベンツやBMWが多くなり、東京なのだが、携帯電話をかけながら歩いている怖いお兄さんたちの言葉は関西弁。

駅前はサラ金のティッシュ配りが毎日のようにいて、テレビで見るような有名サラ金看板が、他の看板を駆逐する。ずらっと並ぶサラ金、街金の広告を持ったサンドイッチマンたち。

錦糸町や水道橋などのJRAの場外馬券売場の近所はサラ金屋ばかりだが、中小企業がひしめく神田も同様にターゲットらしい。哀しい・・・。